東京小旅行の巻 |
《上北沢編 Part1》
1989年4月〜1990年10月(?)まで入居 それではどういうふうに出たかをお話しましょう。 最初は引っ越してきたその日の夜だった。 2、3時間経った頃だろうか。ふと目が覚めると、お決まりの金縛りで体が動かない。目は開くからまわりの景色は見えるし、意識もはっきりしている。疲れていると金縛りにあうことはよく知られている通りだし、これまでも結構金縛りにあっていたので特に怯えることもなく、だけどやっぱり嫌なのでなんとか金縛りをとこうと体を動かそうとしてがんばっていた。 すると耳元で、「スー、スー、スー・・・」...吐息らしきものが聞こえる。え?一瞬ドキッとしたが、耳の向いている方向の関係で友人の寝息が耳元で聞こえたのだろうと思って落ち着いて耳を澄ました。「フゴー、フゴー、フゴー」...ぼくと1メートルほど間隔をあけて眠っている友人の寝息は明らかにさっきの吐息とは違っているし、耳元でなんか聞こえない。 こ、こ、これは・・・一気にぞっとしてまだ金縛りのままの状態で「神様〜、どうかぼくを助けてください。何か悪いことをしたなら謝ります。かみさま〜」普段は信仰心など持ってもいないくせに、まさに困った時の神頼みで、そう心の中で叫んでいた。 怖いので吐息は聞かないようにしながら、もがいていると・・ガクン。急に金縛りがとけて体が自由になった。ドキドキしながらも、さっきのは、やはり出たのか?と思いつつこわごわ耳を澄ますと、、、 どきゃーーーん・・・・というのは嘘で、=失礼失礼、ちょっと怖がらせてみました。では、ちょっと巻戻して、 ドキドキしながらも、さっきのはやはり出たのか?と思いつつこわごわ耳を澄ますと、 おっと、怒らないで下さい。別にオチをつけたわけではありません。まだまだ続きがあるのです。けして嘘は書きません。って、さっき嘘ついたばかりじゃないか!いえいえ、あれは嘘ではなく演出です。事実をそのまま書いてもつまんないでしょ。あ、でもけして作り話ではありませんよ。このあと、やはりそうだったのか!という事実が突きつけられるのです。さてさて、無駄なおしゃべりはこのぐらいにしておきまして、怒とうのエンディングをどうぞ! |