第4回 逃げろゴキブリの巻
●後日談●
ゴキブリは本当にいやな虫だ。虫と呼ぶと他の虫に失礼じゃないかと思えるほど気色の悪いやつ。今まで6回引っ越しているが、やはり極貧時代の 1〜2軒目のアパートはよくゴキブリが出た。1軒目は東京に来てはじめて住んだ阿佐ヶ谷のグリーンアパート。戦後まもなく建てたんじゃないかと思えるようなおんぼろアパート。漫画の「どくだみ荘」は
ここがモデルなんじゃないかと思えるほどよく似ている。 (しかしグリーンアパートの方がもう少しオンボロ) グリーンアパートはぼくの大学卒業にあわせて取り壊しになったので次に東京生活2軒目となる上北沢の家へ引っ越した。ここは一軒家で一階と二階を別々に貸していた。ぼくはそこの一階。ここの部屋にはゴキブリの出入り口があって本当によく出た。(出入り口があるのに気がついたのはここを引き払う時で、冷蔵庫のしたの畳の隙間がそうだったのにはじめて気がついた。)この家はオンボロ一軒家の一階だけあってゴキブリはおろか、ダンゴムシやら蜘蛛やら虫がいっぱい出た。虫だけならまだしも幽霊まで出たので1年ちょっとですぐに引っ越した。 幽霊の話はそのうち「ヤスジの軽い思い出話(ヤスカル話)」にでも書こうかな。
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