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店長裏話
万引き犯にご用心の巻 (2001.6.14 UP)

当店のアダルトコーナーは店の奥の方にあって直接的には店員の目は届きませんがしっかりと防犯カメラが映し出しています。

ある夏の日のこと、一人の青年がちらちらとカメラを気にしながらエロビデオを物色していました。しかもTシャツの前のほうをやたら気にしてめくったり直したりと妙な動きをしています 。これはあやしい、よーく注意していなくっちゃなと思い彼の動きをずっとモニターで見張っていました。

するとついに彼はカメラに背を向てまたTシャツをめくりあげています。そしてふり向くと明らかにおなかのあたりに何か入っている様子。「やや、やっぱり盗りやがったな」しかしカメラに背を向けていたため盗ったという確証はありません。どうしようかと思っているとまもなく彼は別の1本のビデオテープを手にとってレジまでやってきました。

「これ、お願いします」
彼は何食わぬ顔でそれを差し出しますがどう見てももう1本おなかのあたりに角ばったものが入っています。ぼくはドキドキしながら
「まあ、それを会計するのはいいんですけどね・・・。さっきおなかになんか入れませんでした?」


彼は顔を真っ赤にしてかなり動揺しながら
「あ、なんか入れたように見えましたか・・・。でも違います」
「違いますってじゃあそのおなかのとこに入ってるのは何?」
「あ、いや、た、た、勃起っちゃったんです」


ナナナナント!ここにきてなんとも仰天のいいわけ!そういいながらもまだTシャツの下には角ばったかたいシルエットが認められます。
「じゃあこれはなんだいっ!!」


ぼくはシビレを切らしその角ばったものをガッとつかんでやったのです。そのとたん、
ふにゃふにゃふにゃふにゃ〜。


今度はこっちが真っ赤になりました。そのかたく角ばっていたものが本当に彼の持ち物だったとは!彼も驚いたでしょうがぼくも驚きました。

彼は照れ隠しのためか急に饒舌になって
「ああいうの選ぶ時って勃起っちゃいますよね。 だめなんすよ。ぼくすぐたっちゃうんすよ」
ぼくはもうびっくりしたやら申し訳ないやらで、
「たしかにたしかに。そりゃお客さんは若いんだからしょうがないですよ」とわけのわからない相槌を打ちながら震える手でレジを打ったのでした。


その後彼はこの店へ二度と来なくなったのはいうまでもありません。


THE END

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