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見逃せないよ!よもやま話
インク充填セットの秘密 (2004.12.10UP)


年賀状の印刷のことも考慮に入れつつ、プリンタのインクを購入しました。

今使っているプリンタは3年ほど前に買ったものですが、今から思えばやや失敗でした。と言うのはインクが高いのです。一応国内有名メーカー(コピー機がメインのメーカー?)のプリンタ+スキャナ+カラーコピー機一体型のものです。発売当時はけっこう鳴り物入りで登場していたようにも思いますが、もうひとつパッとしなかったらしく、ユーザーはあまり多くないようで、それゆえインクもあまり出回っていません。

あの大きなヨドバ○カメラでさえインクコーナーのすみっこにダミーがコロンと転がっていて、それをレジまで持って行くと奥から出してきてくれると言った扱いです。一方大きなシェアを誇るキャ○ンやエプ○ンのインクカートリッジはあふれんばかりの品揃えで、値段もお手頃。ところがぼくの使っているものは需要が少ないから価格も下がらないと言う構図のようです。

そこでなんとか少しでも安い物を買いたいと思い、ネットオークションで「予備にとっておいたけど使わなくなったので出品します」と言う物を見つけ、市価の2割安くらいで落札購入できました。これがカラーインクで、黒インクはまた別の出品物を狙っていたのですが、(ちなみにプリンタのインクはカラーインクと黒インクとは別々になっています。)ユーザーが少ないから出品数も少なく、そのくせ安く買いたいと思っている人は多いのか入札はやたらと多くて、すぐに市価と変わらないくらいの値段になってしまいます。市価と変わらないんじゃヨドバ○まで買いにいった方がいいなと思っていましたが、どうせなら試しにと思い、これまた出品されていた「インク充填セット」なるものを買ってみることにしました。

インクの切れたカートリッジは通常捨ててしまうものなのですが、その空になったカートリッジに自分で詰め替え用のインクを充填するというのがこのキットです。シェアの大きなキャ○ンやエプ○ンの詰め替え用はちゃんとした製品として市場にも出回っているようですが、ぼくの使っているメーカーの正規品はありません。需要が少ないのに詰め替え用なんて作ってたら割に合わないということでしょう。しかしここにはそのメーカー専用の詰め替えキットが出品されています。どんなルートでこの詰め替えキットが出回っているんだろうかとやや不安を感じながらも安さにつられて購入することにしました。

安いと言ってもキットが2680円でインクが1050円。(なんと胡散臭いことにインクは別売り!)両方合わせて送料(660円)も入れると正規品のインクカートリッジとあまり変わらないのですが(ヨドバ○で4500円くらい)、次回からはこの1050円のインクだけで済むということなので買ってみました。

さて三日後、その商品が届きました。
・・・その箱の中身とは、、、

●注入器・・これはうちでも接着剤の注入のために使っている注射器型スポイトで100円ショップで売っているもの
●ハンドドリル・・これも100円ショップ。小型ドライバーの先がドリル状になっているもの
●カートリッジスタンド・・100円のペン立て
●ヘッドクリーナー・・キッチンペーパーのような紙1枚
●クリーナー液・・100円のスプレー容器にエタノールを50mlほど入れてある。(エタノールとは消毒用のアルコールでうちでもCDを拭いたりするのに使っています。1L入りが1000円くらい)
●電気ゴテ(ハンダゴテ)・・やや高価そう、と思いきや、「大創産業」のシールつき。ダイソー、つまり100円ショップ
●そのほか・・取扱説明書、ビニール手袋、穴あけ用針金、クリーナーペーパー1枚(ウェットティッシュのようなもの)
これらが100円のキャリーケースに収められています。

すべてダイソーで揃えたと思われるところがちょっとショックでしたが、以上が2680円のセットです。 このほか20mlほど入ったインクの容器が一本と、カートリッジに開けた穴をふさぐための樹脂ハンダが2片。これが1050円のインクセット。セ、セットって・・・

このインクは粒子の細かい特別製のインクとのことですが、ここまでダイソーが揃っているとなんとなくダイソーで売っている補充用スタンプインクを詰め替えただけのような気もしないでもないんですが、、、憶測でものを言うのは慎みましょう。

さて説明書を見てみると充填の仕方が細かく説明されています。なるほど、インクカートリッジはこういう仕組みになっていたのかと納得です。充填の仕方も教えられれば「なーんだ」と思えるほど簡単なことです。その人の営業妨害になってはいけないのでここでは詳しくは述べませんが、早い話しがカートリッジに小さな穴を開けてそこから注射器でインクを注入するだけの話です。

聞けば「なーんだ」でも聞かなければ素人には手の出せない精密機械のような存在です。つまり2680円のうち原価は680円であとの2000円は情報料と言えるでしょう。取扱説明書が2000円と言うことです。その情報を「100円ショップセット」のおまけ付で購入したと考えれば納得できないこともありません。

ところで、さきほど「営業妨害になるといけないので」とは言ったものの、その人もメーカーに無断で勝手にこんなことをやっているわけですよね?むーん、、、ま、いいか・・・。

とにかく、次からは自分でどこかから安くインクだけを買ってきて詰め替えが出来ます。しかし注意書きには「他のインクを使うと中で固まったり劣化しやすくなったりします」と言うようなことが書かれています。うーん、ただの脅しか誠実さの表われか、、

・・・と、なんだかんだ言ってきましたが、今回の買い物を失敗だったとは思っていません。繰り返しになりますが、聞けば「なーんだ」聞かなければ「精密機械」なのです。情報料としてはまあいいかと納得しています。但し、まだ充填作業はやっていません。今使っているカートリッジはまだ空になっていないので実際の作業はもう少し先になりそうです。やや不安が残るところではあります。

あと数ヵ月後には充填作業を行うことになると思いますが、その結果次第ではこれの続編を書くことになるかもしれません。
続編が生まれないことを祈りつつ、本日はこれにて閉めます。_ _ _〆


THE END

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