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見逃せないよ!よもやま話
ヤフーID停止の謎に迫る!? (2007.4.5UP)


今年に入って立て続けにヤフーID停止の処分にあってしまいました。一度目は停止される心当たりはあったのですぐにあきらめましたが、二度目はまったく心当たりなし。そこでちょこちょこ調べているうちに自分なりの憶測が生まれました。わたしと同じように理不尽なID停止に悩まされている人の参考にでもなればと思ってこれを書いてみました。
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まるで想定外のことだったのだが、今年の1月にいきなりヤフーID利用停止の通知メールが届いた。ぜーったい何かのシステムトラブルなんだろうと思っていたらそうではなくて、停止すべく停止されたらしい。

どういった状況だったのかというと、朝イチのメールチェックで新着メールが80件以上あったので、すわ、ウイルス攻撃か?と緊張しつつ件名を見てみると「Yahoo!オークション - 違反商品を削除しました:*****」というものがズラズラと届いていた。ヤフオクへ出品中だった商品がことごとく削除されてしまっている。え?どーして?ナンデナンデ?そして一番最後に届いていたメールには「Yahoo!オークションより - 利用停止のお知らせ」と書いてあった。

Yahoo! JAPANです。

お客様のYahoo! JAPAN IDは、利用状況、利用規約および
Yahoo!オークション・ガイドラインにもとづき、
Yahoo!オークションの利用を停止いたしました。

このメールに心当たりのない場合は、お手数ですが、
以下のページよりご連絡ください。
http://ms.yahoo.co.jp/bin/auction-exw/feedback

以上、よろしくお願いいたします。

ID停止になったために出品中の商品がすべて削除されてしまったらしい。おいおいマジかよー。せっかくきのうは出品無料キャンペーンの日だったから一日中がんばって出品したのに、、、その労力も水の泡・・・。いくら出品料はかかっていないとはいっても、出品料以上にその労力が無駄になったのは大きな損害。しかも、ほかのすでに入札されていて、けっこう高値になっていたものもすべて削除された。

ガイドライン違反で思い当たることといえば、CDのサンプル盤をいくつか出品していたことだが、サンプル盤は何年も前から出品していたけれど削除されるなんてことはこれまで一度もなかったし、ほかにもサンプル盤を出している人はたくさんいる。とは言え、それがアウトだと言われれば反論のしようはない。それにしても、その違反出品物を削除するのならわかるけれど、いきなりID停止とはひどすぎる。すぐに問い合わせのメールを出した。怒りを抑えて冷静に。こっちは何かの手違いだろうという思いが強かったから、すぐに復活させてくれるだろうとたかをくくっていた。

そして届いたその回答メールには

お客様が利用しておりましたYahoo! JAPAN IDについては、
これまでのご利用状況から、出品禁止物の出品、もしくは、
禁止行為に該当する部分があると判断し、利用規約に照らし
利用停止措置を実施いたしました。
( 全文はこちら。)

との定型文が貼り付けられていた。

くわぁ、別に手違いって訳じゃなかったのか・・・出品禁止物といえばやはりサンプル盤だな。それにしてもいきなりID停止とは、、、そっちはバイト感覚の若いスタッフがクリックひとつで簡単お気楽に停止処理してしまっているんだろうけど、こっちは生活かかっとんねん。ID停止の深刻さを理解しているのか?わかっているのならば停止の前にワンクッション置いてくれてもいいんじゃない?警告を無視してまで出品しようなんて気はないんだから。サンプル盤が削除されていれば「ああこれは禁止行為に引っかかるんだな」と気がついて出品するのをやめてたのに、、、

・・・と言ってみたところであとの祭。食い下がったところでどうなるもんでもないだろうからあっさりとあきらめた。ヤフオクは2000年から利用していて、今年で8年目。評価も無傷の1800くらいになっていた。自分で言うのもなんだが、取引相手からは「こんなに親切丁寧な出品者さんはこれまで初めてです。」と何度か言われたこともあるくらいきっちりきっちりやってきたのに、一瞬にしてすべてを失った。

こんな仕打ちをするヤフオクはもう利用したくないのは山々だったのだが、ネットオークション市場でヤフオクに対抗できるサイトはほかにはない。ビッダーズにしても楽天にしても、規模が小さすぎてヤフオクには対抗できない。悔しいけれど別のIDで引き続きヤフオクを利用することにした。それまで女房が使っていたIDで引き続き出品作業に精を出した。女房の持っていたIDも評価が700以上になっていたので信用度は高いし、なんとかまたヤフオクに復帰してこれまで通り取り引きを再開していた。

もちろんサンプル盤はもう出品するのをやめたし、ほかにも問題のありそうなものは出品しないようにして、商品説明のところにも誤解を招くようなことは書かないようにしたり、余計なリンクをはったりしないようにして、二度とID停止の憂き目を見ないように十分注意を払って出品していた。

そうやって2月が過ぎ、3月が過ぎようとしていた時、キターーーっ!「Yahoo!オークション - 違反商品を削除しました:*****」新着メールおよそ100件、またしてもことごとく出品商品を削除されてしまった。そして「Yahoo!オークションより - 利用停止のお知らせ」

これには心底頭にきました。だってそうならないように十分に注意を払ってやっていたのにID停止とは。なんでやねんの嵐ですよ。今度は本当にまったく思い当たる節はない。すぐに問い合わせのメールを出した。極力怒りは抑えて冷静に。それに対して送られてきた回答メールは1月の時のものとまったく同じ文面。違うのは冒頭の「Yahoo!オークションカスタマーサービス○○です。」の苗字の部分だけ。

再度、何が違反なのか説明して欲しいというメールを送っても、「ガイドライン記載事項について個別の解説は行っておりません。」という回答が戻ってくるばかり。これはもうどうしようもない。いくら理不尽とはいえ、一個人が組織相手にいくらがんばって抗議を試みてもどうにもならないだろう。時間と労力の無駄だ。そんなことに労力を費やすくらいならまた新たにIDを取得して出品に精を出したほうが建設的だ。悔しいけど。

今回は何ひとつ違反していない自信はあったから、前回とまったく同じメールを受け取ったことによって、前回も別にサンプル盤が出品違反だからという理由で停止にされたわけじゃなかったんだろうなという思いが強まった。そしてもうひとつ引っかかる点が、今回の停止通告も前回同様に、出品無料日にたくさん出品した翌日。

こんな偶然ってあっていいものか・・・否!偶然ではない。出品無料日に大量出品した人は狙われるのだ! ”ヤフーID停止”で検索してみると「なんで停止やねん!」と怒っている人の書き込みはたくさん出てくるが、そんな中に「きのう無料日だったからたくさん出品したばかりだったのに・・・」といっている人は多い。そう、無料日をエサにしてID停止のターゲットを絞っているに違いない。

つまり、たくさん出すならストア契約しろということではないかという疑いが浮上した。ストア契約しとけばID停止を食らうことなんてないんだよーという思惑があるのではないのかと。ストア契約すればひと月19800円の費用が必要だ。そんなに払ってちゃ採算が合わないからこっちはがんばってコツコツやっているのに、がんばればがんばるほど目をつけられてしまうのではないか?

そんな憶測をしていた時、それをさらに確信させるような記述を見つけた。
「特定商取引法について」という文書。(全文はこちら

それには2006年1月31日に経済産業省から、特定商取引法における「事業者」認定の指針が発表されたことについて書かれていて、
* 1ヶ月あたりの出品数が200点以上、または一時点において100点以上の商品を新規出品している出品者
* 落札額の合計が1ヶ月あたり100万円を超える出品者
* 落札額の合計が過去1年間に1,000万円を超える出品者
* 商品説明の内容から事業者であると認定できる出品者
を事業者と認定するということで、事業者と認められる出品者はそれにともなう表示義務があるということを説明してある。その表示義務に違反した場合は行政指導、行政処分が行われるということだが、それはヤフーとは無関係の部分で、それによるID停止はお門違いだろう。それではなぜID停止か?つまりこういうこと。
「事業者」に該当するお客様はYahoo!オークションストアとして出品されることをお勧めいたします。お得な料金プラン、多彩な集客方法、万全のサポート体制、便利な専用ツールなど、個人出品よりはるかに効率よく運営できます。
そう、事業者はストア契約しろと言いたいわけだ。そのためストア契約していない事業者はID停止にして契約を迫っているのではないか?という思いが強くなった。

わたしの場合はまさにストア契約していない事業者だ。こちらは別に事業者であることを隠す気はないから、出品ページにはすべて「当方古本屋です」と書いて古物商許可証ナンバーまで明記してあった。住所氏名などの表示義務も自社サイトへのリンクによってすぐにわかるようになっていたが、ヤフー側からすれば堂々と事業者宣言しておきながらストア契約しないとはなにごとぞ!ということなのかもしれない。大きなお世話である。それとも自社サイトへのリンクがいけなかったのか?それならそうで、なぜそれが理由だと言ってくれないのだろう?しかもそんなことで前触れもなくID停止にするか?それが停止の理由とはちょっと考えにくい。

ストア契約をしない事業者だからID停止を食らったに違いない!という確信はないが、可能性はある。その可能性があるならば、もう事業者であることを明言するのはやめた。ひっそりとやる。だから無料日だからといって一生懸命に出品するのもやめた。一気にたくさん出品すると事業者と思われてID停止の憂き目をみてしまう。無料日につられてはいけない。言ってみればあれは事業者を洗い出すための罠だ。そしてたくさん出品し過ぎてもいけない。たくさん出す場合はいくつかのIDを使って分散させなくてはいけない。事業者とわかるとストア契約を迫られる。(つまりIDを停止を食らう)

こちらとしては事業者であることを明確にした方が信頼性も高まっていいのだが、ヤフーの餌食にされてしまうから事業者であることは隠さざるを得ない。こんな文句をいいつつもやっぱりヤフオクを利用してしまうのは悔しいような情けないような気持ちだが、しかしこれに代わる市場は今のところないのが現状。アマゾンも検討してみたがいまいち割が合わない。腹に一物を抱えつつも、ヤフオクをうまく利用していくしかない。

ここに書いたID停止とストア契約との関連性はあくまで憶測に過ぎないが、「なんにも悪いことしてないのにどうしてID停止?」と思っている人は、これもそのひとつの可能性として留意しておいてもらってもいいかもしれない。

そういえば、昨年(06年)の秋頃、ヤフーから「オークションストアとして出品しませんか?」という電話がかかってきたことがあって、それを断ったという経緯もあるが、その辺も何か関係があるのか?


THE END

補足:というか、せんえつながらアドバイス
ヤフーIDが停止になると当然のことながらそのIDでのすべてのヤフーサービスが利用できなくなります。つまり、そのIDでヤフーBBを利用している人はヤフーBBも自動的に解約させられてしまいます。また、ジオシティでホームページを開設している人なら、 そのHPも削除されてしまいますし、メールアカウントも消失します。そういった目にあわないように、ヤフオクにはヤフオク専用のIDを利用した方がいいと思います。ヤフオクにおけるID停止はホント寝耳に水といった感じで降りかかりますから。
(と言っても、ここを読んでいる人はすでにID停止をくらった人が多いと思われるので、時すでに遅しかも・・・)

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