No.230の記事
おばあちゃんへの手紙
2007年03月13日(火)


実家の母親が書類の整理をしていたら、ぼくが中学1年の頃に書いた「おばあちゃんへの手紙」が出てきたそうで、ファックスでぼくのところに送ってきた。おばあちゃんへの手紙が実家にあるってことは、書いたけど出さなかったってことなんだろうな。実家は函館で、おばあちゃんは金沢に住んでたからね。(ちなみに何年も前に他界してます。)
 
いやー自分でいうのもなんだけど、わしゃ神童か。自分で書いたとは思えないような名文だったよ。おいおい自分でいうなよ、、、でもそれを書いたことすら覚えていないほどむかしのものだから、客観的に第三者的な目で読めるわけなんだけど、それでうまいなあと思うんだからうまいんだよ、、といっても、もちろん子どもが書いたにしてはって前提だけどね。
 
読んでみてうっすら思い出す部分もあった。これはおそらく国語の授業で書かされた手紙だと思うよ。5月の日付が書いてあるから中学生になって間もない頃だね。中学生とはいっても数ヶ月前まではまだ小学生だったわけだからやっぱり子どもの文章。いきなり展開が変わったり平気でやってるもんね。

 ぼくはお年玉やおこずかいをためて、自転車をかいました。五段きりかえのかっこいい自転車です。
 背は小さい方で143.1cmしかありません。でも、あと10cmほどで母においつきます。
(原文ママ)

てな感じで、いきなり話が飛んでんの。どこがうまい文章やねん・・・いや、、全体を通して読むと結構いい感じなんだって。
 
変な部分をあげればきりがないけど、「中三に姉がいます。」って書いてあるんだよね。おばあちゃんへの手紙なのに何を今さらあらたまって紹介しとんねん。これはおそらく姉は同じ中学の三年生のクラスにいるってことを言いたかったんじゃないかと思う。

外をよーく見て見ると春のけはいが少し感じられます。庭のねこやなぎの花が、五つ六つさきはじめています。
(原文ママ)

どうこれ?ねこやなぎの花が五つ六つだよ、花が咲き始めてることに触れるにしても、普通ネコヤナギにゃ目はいかないんじゃない?ぃよっ、やるねっ。猫むすめもびっくりだよ。それはいいけど、庭のねこやなぎってどこの庭やねん。大富豪か!大富豪のうちにネコヤナギなんかないかな・・・?
 
自分でいうのもいやらしいけど、ぼくは小学生の頃から作文は得意だったんだよね。あれはまだ金沢に住んでいた頃のことだから小学3年か4年生の時だと思うけど、作文の宿題があって、それを提出したら先生から「深町くん、これ本当に自分で書いたの?うちの人に手伝ってもらったんでしょ」って言われてショックだったよ。「自分で書きました」って言ったんだけど、子ども心にも完全に疑われてるってのがわかったもん。本当に100%自分で書いてたのに。作文の内容は忘れたけどね。別に自慢話じゃないけどさ。
 
こういうような授業で書いた作文とか、絵だとかって返してもらってないのが多いんだけど、今にして思えば残念だよ。自分の創作物がどこかへ葬りさられたわけだからね。大袈裟だけどさ。学校でも保管してるわけないだろうし。何年かはとってあっても、ある程度期間が過ぎると処分しちゃうんだろうな。
 
ところで、中学に入学してすぐに身内への手紙を書かせる授業があるっていうのは、それによってそれぞれの生徒の家庭環境を把握しようとしてるんじゃないかってふと思ったけど、考えすぎかな?、手紙を書く相手は身内じゃなくてもよかったのかどうかは忘れたけど、今これを書いててなんとなくそんな気がしたよ。
 
今日はこんなとこ。
じゃまた近いうち。
 
東京はこんなにいい天気なのに大雪のところもあるって不思議な感じ。
実家の函館も吹雪だって言ってたよ。変な天候が続きますな。
 
ではネコヤナギ。
 
 
これがその手紙だ!